「目の動き」と学力は大いに関係している。
例えば読み間違いの多い子は目が「滑っている」。
1文字1文字を「●●●●●●●●」と同じ比重で拾えず、「●●〇〇●〇〇●」と特定の文字だけ目で追って、認知されなかった部分を自分の思い込みで補って読もうとする。だから正確に音読できない。
計算ミスも同様で、本人は数字を見ているつもりだが実際には見ることが出来ていない。「●●〇〇●〇〇●」のように、見ている数字と見ていない数字が混在しており、つまり目が「滑っている」。したがって認知されなかった部分でミスを重ねてしまう。
ここまではミクロの話。
少し拡大してマクロの視点で言うと
道路を歩いていて、目の動きが活発な子は電柱に書かれた現在地や車道上の青い道路標識を見ながら歩くので、環境の全貌をつかんで方向音痴にならない。
ところが、目の動きが活発でないと、目の前の狭い一点に視覚が囚われているから、自分の位置をGPS的に俯瞰して認知できず方向音痴に陥ってしまう。
好奇心の旺盛な子は目が動くから色々なものをよく見ている。見て、吸収して、自らの好奇心を刺激する好循環が出来ている。一方、目の動きの弱い子は特定の一点に集中する力には長けているが、幅広く世の中に関心を持つことが薄くなるため好奇心が育ちにくい。
これらは生まれ持った素質もあるので、どちらに優劣があると断じることは出来ないが、当塾で「数独」を扱う目的は言うまでもなく目の動きの訓練である。
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