■アクセス
JR大阪天満宮駅の9番出口から徒歩7分。天満橋筋側に東門があり、そこがメインの昇降口になる。
■歴史
2022年4月に「府立扇町総合高校」「市立西高校」「市立南高校」を統合して桜和(おうわ)高校が誕生した。2025年3月に1期生が卒業。大阪府初の教育文理学科を設置(3コース)。
※教育文理=教育(教育分野)文(国際・社会)理(理数・情報)
■教職教育コース
教員やカウンセラーなど、教育に関する分野や進学を目指すコース。在学中に教育ボランティアや教育体験ができる。2期生160名、3期生150名。
■国際文化コース
南高校の特色を継承し、英語科に近いカリキュラム。留学システムが充実している。2期生38名、3期生51名。
■理数情報コース
西高校の特色を継承。プログラミングやデータ分析を通してサイエンスを学ぶ。2期生33名、3期生32名。
■本校の特色
◎普通科で専門分野をもっている
◎大学進学を重視している
◎近畿エリアの教育大学に1期生をひと通り送り出せた
◎教育文理学科は大阪府初、全国でも「教育」の名称をつけた学科は珍しい
◎生徒の半数が教員志望
■最新のトピック
◎カリキュラムの1/3が本校独自(特に「教育探求」)
◎高大連携が充実
→大阪教育大の入試では学校推薦型・選抜特別枠を利用可能
◎トイレはウォシュレット完備
◎大阪府公立高校進学フェア(7/27インテックス大阪)で700名が来場した
◎入試はタイプ2(学力6:調査書4)、国語C問題、数学・英語B問題
◎生徒の通学範囲→北は箕面(北摂)、南は田尻(泉南)
■桜和高校で身につけたい力
1.高いコミュニケーション能力
2.情報活用能力
3.問題解決能力
4.主体的に学び続ける力
5.未来を切り拓く創造力
■独自カリキュラム「教育探求」
◎1年生→ビブリオバトル(自分の好きな本の紹介)、地域探求(学校周辺を探索して桜和マップを作成)、体験型ワークショップ(例:動物アレルギーでも猫信者になれる肉球体験)
◎2年生→SMARTツーリズム(大学での発表、ポスターセッション、『月刊修学旅行』に掲載)
週1回、2時間続きで2クラス80名が合同で行う。「好き」を探求することで自己肯定感を醸成し、相手への尊重の念が生まれる。また「探求」と「勉強」を車の両輪と位置付ける。2024年に三菱みらい財団の助成対象。
■国際交流
アメリカ1校、オーストラリア2校で姉妹校。留学プログラムを破格の費用で提供。
◎ホームステイ30万円(10日間、20名)
◎短期交換留学35万円(10週間、2名)
→5週間留学+5週間留学生の受け入れ(ホームステイ)
◎長期交換留学45万円(18週間、8名)
■英検の取得状況(R6年度、全学年)
1級:1名
準1級:5名
2級:124名
■進路状況(R6年度・のべ人数)
◎国公立大学11名(大阪教育大ほか)
◎関関同立29名、産近甲龍61名
大学・短大85%、専門学校10%、就職2.7%。
本校は扇町総合・南高校・西高校のノウハウが継承されており、進路指導においてその強みが生かされる。また、新設校ゆえに先生方の「結果を出さなければ!」のプレッシャーが特に強く感じられた。
進路イベントは1年生から多く、自分の特性・適性を早期に理解させている。進路意識を向上させ、ニーズ(したいこと)と能力(できること)のマッチングも大切にする。
勉強面では圧倒的に補習を充実させ、塾・予備校に行かなくても使える補習を提供。進路担当と担任が密に連絡をとり、対話重視(カウンセリング)で生徒の進路実現を目指している。
■総合型選抜に強い
1期生のうち6割が総合型選抜を活用。
本校独自カリキュラムの「教育探求」により、生徒が出願資料を作りやすいため、総合型選抜で合格しやすい。1期生において、関西大学21名合格のうち2名は特待合格、近畿大学、龍谷大学は英検活用でのべ55名合格。
■部活動
ワンダーフォーゲル部(山岳)、E-Sports部(ハイスペックのPC完備)といった特徴的な部活動も。
■まとめ
例によって説明会後に校内見学をさせていただいた。
本校は新校舎と旧校舎を併用しており、体育館や食堂は旧校舎に属しているので昔の学校の面影を残している。一方、新校舎は冷暖房完備で全面ガラス張りの教室や、プロジェクター投射可能な壁一面ホワイトボードの教室など、最新鋭の設備。公立高校としては最高級の環境といえる。
屋上にはプールがあり(水泳は必修)、そのためか天井の梁も太い。地震が来てもビクともしない頑丈な建物である。
空き教室でケンタッキーの箱を囲んで談笑する生徒、食堂でスマホゲームに没頭する生徒など、自由な雰囲気は公立高校ならでは。高校生はこれくらいで良いと思う。
この春に1期生を送り出したばかりの新設校であることと、昨今の私立ブームもあって先生方から伝わってくる危機感は凄まじいものがあり、本校の先生方のプレゼンテーションも鬼気迫る素晴らしいお話ばかりだった。(こうして見ると多くの私立の先生が「ぬるま湯」に見えてくる)
この日は午前中が中学校の先生向けの説明会で、私が到着した時は中学校の先生方が校内見学をしているところだった。北門から入って方向音痴になっていた私は、何が何だか分からないまま、しばらく中学校の先生方の後ろにくっついて、いきなり校内見学をしてしまった(笑)
南森町や大阪天満宮の駅からは最も遠い天満橋筋に出ないと昇降口にたどり着かないので、本校を訪問する際、そこは要注意である。
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余談
塾関係者で校内見学をしたのは私を含めて2名だったが、もう一人の先生が案内の先生の許可を取らずにスマホでパシャパシャと校内を撮影していたのが気になった。昨今、盗撮などカメラの扱いの難しい時代である。
タイミングによっては在校生や生徒の所持品(着替え等)が映り込む場合もあり、ここは相当デリカシーを持たないと危険だと思った。塾関係者はしょせん民間人なので、公務員である学校の先生によっては白い目で見ている場合もあるだろう。
公立高校で塾説明会を拡充していただくには、こういった場面でも塾関係者の態度をよく考えなければならない。と、私は思う。
(2025年7月29日訪問)
