O・R君(中3)のお母様

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「中学卒業を迎えて」

KJ LABにRが通い始めたのは3年前の3月のことになります。

親子ともども疲れ切った中学受験を終えて、解放感と中学生活への期待と不安の入り交じった時期でした。

こちらに通塾するまでに学校や集団塾、個人指導塾や習い事等、いろいろな先生方にお世話になってきました。どちらの場所でも大変良い環境に恵まれ感謝しています。

それであっても、KJ LAB・神尾先生ほど子どもの本質を捉え、親身にご指導いただけたことはありませんでした。

中学に入り、どうにかこうにか順調にいっていると思っていましたが、中学一年生の11月頃から学校に行きたい気持ちはあるものの行くことができない状況が続きました。クラスの雰囲気に馴染めず中学進学に伴う環境の変化や、またその新しい環境での友人関係の築き方に悩んでいました。学校という場所に恐怖感を抱いていたように思います。

腹痛や頭痛が頻繁に起こり、朝は起こしても反応が乏しく、無理に起こそうにも身体が重く感じられて動くことができませんでした。

塾も数え切れないほど欠席しました。それでも辞めることなく続けられたのはひとえに神尾先生のおかげです。

入塾当初から適宜、学習面での課題や塾内のRの様子など細やかに教えてくださり、宿題をわりと早めの段階からなくし塾にいる時間内に集中して学習する形にしてくださいました。学校に行けなくなった際には今まで以上にRの心が安寧を保てるよう配慮していただきました。

Rに必要なのは心を休めることだと頭では理解しつつ親として焦りを感じずにはいられない、でもどう行動すればいいのかと思いあぐねていたまさにちょうどのタイミングで面談をお声がけくださり、市の教育センターへ問い合わせしてみてはどうかとご助言いただきました。

結果、月に1~2回のカウンセリングを受け、2年かけて徐々にRは回復してきました。中学二年生の4月からは欠席する日もありつつ、家から学校まで送り届ける形で通い始め、7月頃からほぼ毎日一人で登校できるようになり、中学三年生からは安定して登校しています。海外研修に参加したり修学旅行でクラスの出し物に参加したりと積極的な姿勢も見られるようになりました。今は本来の自分の良さを出すことができているように思います。

周囲からわかりづらいRのしんどさを神尾先生は的確に把握し、本人の気付かないうちに本当に多くのサポートをしていただきました。

もし KJ LABに通っていなかったなら、 教育センターへの相談を薦めていただいてなかったら、この春をのんびりとした笑顔で迎えることができていなかったかもしれません。

中学生活、苦しかった時期を含めても、あっという間の出来事でした。

こうして振り返って、改めて、学習のご指導以上のこと、Rのバックグラウンドを含めて関わっていただけたことに深く感謝いたします。

この3年間大変お世話になりました。心よりお礼申し上げます。

そして今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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・・・さまざまな生徒を見ていると、「ああ、この子は私よりも頭脳明晰だな」とか「特有の頭の良さがあるな」とか「この子の感覚の鋭さはずば抜けているな」とか、学力成績の価値観だけでは見えてこない能力の高さを思い知らされることが多い。

O・R君もその一人で、頭の良い人物である。問題はその頭の良さと、その反対にある生きづらく感じている部分にどのように折り合いをつけるかをコーディネートするのが当塾の役割で、上手くいっていない部分に注目し過ぎると、上手くいっている部分の足を引っ張ってしまう。

したがって、上手くいっていない部分は見て見ぬフリをしながら、本人が上手くいっていないと感じる部分を「まあ、いいじゃない」とお互いにスルーして完全主義になり過ぎずに、一方で最低限ここだけは確実に押さえておこうという部分だけ拾っていくという、そんなこんなで中1後半から中2にかけての谷の時期を脱し、中3から徐々に回復して、今では完全に心身健康に戻った。

高校生活は中学時代に比べて目に見えない束縛が薄くなり、一段階生きやすくなるはずである。勉強に限らずいろんなことに取り組んで、本格的に人生の種まきを楽しんでほしい。

お母さまには多忙なお仕事もこなしながら、阪神高速を経由して片道20km離れた遠方からのご送迎を3年間続けていただき、心より感謝します。4月からは自力通塾がメインとなり、R君にとってはまた一歩前進の機会となると思います。ご寄稿、誠にありがとうございました。

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