K・Mさん(小6)のお母様

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「入塾から中学受験までを振り返って」

 まずは、神尾先生に受験までのご指導をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。最後まで娘に向き合い、丁寧にご指導をいただきまして、本当にありがとうございました。

今回、卒塾ではないものの、中学受験を終えての感想を書かせていただく貴重な機会を先生よりいただきました。長文になりまして恐縮ですが、お伝えさせていただきます。

去る3月18日、無事に小学校の卒業式を終え、満面の笑みで友達とはしゃぐ娘を、「この1年で本当にたくましく成長したなあ」と、万感の思いで見つめておりました。

1月の中学受験、残念ながら第一希望の学校には手が届かなかった娘でしたが、もう一つの中学校からは無事に合格をいただくことができました。この合格は、神尾先生のご指導あってのものであり、ここまで娘を導いて下さったこと、深く感謝申し上げます。

また、不合格を知った娘に対し、「これまでの素養が無駄になることはなく、これからのご本人の開花の上での大事なステップだった」との温かいメッセージをいただきました。それを伝えたところ、娘は大粒の涙をこぼしながら真っ直ぐ私を見て、「悔しさをバネに、これからも神尾塾に通って、中学校でももっともっと勉強を頑張りたい」と言いました。その姿に、娘の決意と心の成長を感じられたことが嬉しく、厳しい受験生活ではあったものの、先生のお力をお借りし、挑戦してよかったと心から思いました。

娘が神尾先生のご指導を受けることになったのは、約1年前。「高校生の長男の数学オンチを何とかしたい」との思いで、私が数学専門の先生を探したのがきっかけでした。

残念ながら時すでに遅く、長男が神尾先生にご指導いただくことは叶いませんでしたが、「妹が中学受験を予定している」という話をきっかけに、まずは学校のテストを先生に見ていただくことになりました。

すると先生は、娘の文字を見て、「娘さんは、何か表現することをなさっていませんか?演劇とか、ダンスとか」とおっしゃったのです。

「えーっ?!娘に会ったことあります??」と心底ビックリするほど、その分析は的を射ていました。娘は幼少からバレエを習っており、「受験もしたいけど、大好きなバレエも続けたい」と、周りのお友達が次々と教室をやめて受験勉強に専念していく中、全くその選択肢がありませんでした。2足のわらじです。中学受験関係者の方々からすれば、「習い事と勉強の両立なんて、受験をなめているのか」とお叱りを受けそうな話ですし、実際、それまで通っていた他塾の先生に「勉強に集中してほしいので、バレエはそろそろ、、、」と言われ、悩んでいたところでした。

その話を聞いた神尾先生の反応は、まさかの逆。「真剣にやりたいことがあるのは素晴らしい事。そういうものがある子は強いですよ。私がフォローしますので、ギリギリまでバレエも続け、勉強も頑張りましょう!」と仰ってくださったのです。

そのお言葉と、卓越した分析力に感銘を受け、神尾先生を信じて入塾を決めました。

さて、いざ通い始めた娘ですが、「問題文をしっかり読まない」「小数点を打つ箇所をキチンと考えていない」「回答を見直さない」「調べない」「間違えた字をキレイに消さない」更には「散らかした消しカスを集めない」など、ないない尽くし。基本ができておらず、お恥ずかしい限りで、神尾先生には大変ご迷惑をおかけしたことと思います。本当に申し訳ありませんでした。

そんな娘に対し、神尾先生は、「できるようになるまで何度も繰り返し解く」「分からないことは調べる」ことを粘り強く徹底指導して下さいました。娘も「できない問題から逃げたり、ごまかしたりすることはダメなことなのだ」と、誠実に問題に向き合うことを、少しずつ理解していったようでした。

また、「なぜこのような間違いをしたのか」を、一つ一つ本人が分析し、問題にメモ書きして何度も見返すことも、繰り返し指導頂きました。それにより、自分自身の思考のクセや、誤って理解していた点を自覚するようになっていき、丁寧さや慎重さを少しずつ身に着けていきました。これはなかなか手間暇のかかる作業で、慣れるまで相当時間を要したと思いますし、今も同じかもしれません。それを毎回じっと待っていただくのですから、先生の胆力には本当に頭が下がります。

そして、一番問題だったのが「消しカス」でした。豪快な性格の娘は、文字を消すときは力任せに大きくゴシゴシとこするので、紙がクチャクチャになったり、誤って消す必要のない文字を消してしまったりしており、挙句には床に消しカスを落として放置したままという、何ともヒンシュク物の行動を取っていたのです。更には「なんでこれを丁寧にやる必要があるのか?」としばらく解せない様子でした。しかし、神尾先生がひたむきに指導してくださったおかげで、次第に丁寧に消すようになり、それに伴って、短気だった性格が少しずつ落ち着くようになりました。これには驚きました。

こうして、娘は神尾先生のご指導を受けながら、秋口の発表会までバレエを続け、冒頭のとおり受験、合否へと至りました。おかげさまで、先日久しぶりにバレエにも復帰し、指導員の先生や仲間から、「合格、そして卒業おめでとう!」と盛大に祝福してもらった娘は、本当に嬉しそうでした。そして「また皆と一緒に踊れて嬉しい。バレエを諦めなくてよかった」と、感無量の様子でした。これまで、なかなか気持ちを周りに理解してもらえず苦しかったでしょうし、たくさんの葛藤があったでしょう。最後までよく頑張ったと思います。

神尾先生は、娘の大切なものに理解を寄せてくださり、最後まで支えてくださいました。小さな情熱を絶やさずにいてくださったご恩を、私は決して忘れません。他の生徒さんのご指導や、千葉での業務等にお忙しい中、娘に合わせて細かにスケジュールやカリキュラムを調整いただきましたこと、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

神尾塾では、勉強に限らず、挨拶や整理整頓など、社会でのルールも含めた「凡事徹底」を一人一人に教えてくださっており、それは大人数向けの塾ではなかなか叶わない、大変贅沢なことだと感じております。その学びが娘にとって貴重な経験になっていると確信しつつも、本来、それを子供に伝えるべきは親である私の務めではないかと思うこともあり、反省しきりの日々でもあります。

また、毎週、先生が配信して下さる塾通信を拝読しておりますが、共感することや、新しい視点を教えていただくこともあれば、わが身を振り返って耳の痛いこともあります。

私は、こうして親も自分自身を時折振り返り、子供と共に成長していけるところが、神尾塾の素敵なところだと感じております。

これからもご迷惑をおかけすることも多々あるかと思いますが、神尾先生の胸をお借りして、親子ともども成長していきたいと思っておりますので、引き続きご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い致します。

最後になりますが、皆様も書かれているように、誠実でお人柄の良い、かけがえのない皆の神尾先生ですので、どうか御身大切にしていただければと思います。

これからも、どうぞよろしくお願い致します。

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・・・「このやり方で良いのだろうか」「細かなことに目を向けすぎではないか」「もっと相応しい教材があるのではないか」「他塾と何が異なるのか」「当塾の存在意義は何だろうか」「生徒・保護者にとって通って頂くメリットは何だろうか」と、日々自問自答しながら教室運営に当たっているが、卒塾感想をいただくことによって私自身が原点にかえり、反省と確信を見つめ直す機会となっている。

K・Mさんは細かなことは苦手だが、細かなことが苦手だから駄目なのではなく、その分豪快な、スケールの大きさも生まれながらに持ち合わせているため、社会に出れば縁の下の力持ちというよりも、人を引っ張っていくリーダータイプとして活躍する人材になると私は思っている。

その良い点をしっかりと見つめながら、一方で自身の足を引っ張ってしまうデメリットの部分を出来るだけ削り取り、良い点がさらに羽ばたけるようにお手伝いをするのがまさに当塾の仕事で、その取り組みはこれからも続いていく。

K・Mさんが節目節目で見せてきた涙は悔しさの表れであり、反骨精神の強さであり、負けるもんかという強気の、K・Mさん自身のもつエネルギーの象徴であり、彼女自身がこれからも持ち前のパワーを委縮することなく発揮してくれることを楽しみにしている。

4月から進学する学校は私のリスペクトする学校のひとつであり、かけがえのない中高6年間となることだろう。

K・Mさんのお母さま、心より感謝します。ありがとうございました。

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