目的を更にしぼれ

「テスト勉強」というだけでは、まだまだ目的が漠然としている。
目的が漠然としている段階では、学校に提出するためのワークを埋めたり、同じ単語や漢字を何度もただ機械的に書くだけで、親や先生に向けての”勉強やってます”アピールの域を抜けない。「テスト勉強を〇時間頑張りました!」というのも同様に、あまり意味はない。

ここで一歩踏み込んで、「100点を取る」ことに目的を絞ってみる。すると、100点を取るために必要な行動を逆算して考えるようになる。何も見ずに本番でアウトプットできる状態になっているか、解けなかった問題を繰り返し練習して再び3日後に解けるようになっているか、過去の傾向から授業で配布されたプリントを読んでおくべきとか、必要な練習量と頻度が見えてくる。

「やらされる勉強」から「自分でする勉強」に意識がシフトするのもこの時である。当然、この勉強で60点、ここまでの勉強で80点、ここまですれば95点と、テスト勉強をしている段階で本番での得点も見えてくるようになる。人間の意識が成長するとは、こういうことである。

私自身でいうと、「テストは点取りゲームである」と意識が明確になったのは、高校1年の夏だった。物理が全く分からず、自己最低の10点を取って初めて、「漠然とした勉強」から「得点を稼ぐための勉強」に視点が移った。その次のテストでは75点まで回復させた訳だが、この自覚が早かったら、自分の人生はまた変わっていただろうと思う。