<分かりません>あるある

生徒「この問題分かりません」
先生「問題文(一行一行しっかり)読んだ?」
生徒「読んでません」
先生「該当する教科書読んだ?」
生徒「読んでません」

勉強が苦手な生徒は基本的に「読むことが苦手」である。
問題文を一字一句読む、という根気が続かないことと、問題文を一字一句分解して細かく解釈しながら読むことも苦手である。

「分かる」は「分ける」と同根だとする説がある。

頭の中が混沌としている状態が「分からない」状態で、それを「区別する」「整理する」という分解の行為が「分かる」だと言うのである。

なので、冒頭の「この問題分かりません」という生徒の訴えは、「何が分からないかも分からない、分からない状況を説明しろと言われても、何をどうしたらよいかすら分からない」状況なのだ。

ということで、
そういった時は一呼吸おいて、「まず教科書の一行目を読んでごらん」「分かりました」「二行目を読んでごらん」「分かりました」と言う風に、細分化して細かいまとまり毎に理解を確かめていくとよい。

そして最後に、指導側がその教科書ページの全体像を説明して、生徒にそれを復唱させる。

「どう?分かった」
「分かりました」

この細分化の過程が非常に大切だという話なのだが、こういった傾向を踏まえて

読解量が激増する「認知的負荷の高い新教科書」に対して通用出来るのは
先程の偏差値段階における上位3分の1までだろうと私は見ている。