学習塾のすべきこと

塾教材最大手の教育開発出版による「教科書情報セミナー2020」(2020年11月16~19日)より。
最後の総括で「これからの学習塾のすべきこと」という話題に入った。

(引用ここから)

◎英語:小学校から単語指導、中学校では文法指導を優先し並行して長文読解の指導も。近い将来を見据えた先行投資を考えるなら今こそスピーキング指導も。

◎数学:基礎基本の演習から典型問題の解法習得はこれまで通り。プラスして思考力系設問に数多く当たらせて傾向を考えさせる指導を。

◎国語:大きな変化はないのでジャンルを問わずに読解演習を。

◎理科:実験観察の経過を丁寧に指導するとともにできる限り活用系問題にも時間を割く。

◎社会:単独知識を解答させるだけでなく複合知識をつなげて文章で答えさせる訓練も。

<学校と同じことをしようとせず、塾ならではの指導によって相互に補完し合う指導形式の構築を!>

(引用ここまで)

英語のスピーキング以外は、基本的に当塾の路線はここから外れていないだろう。
恐らく、来年度も英語は文法・読解を中心に「型」の習得に精を出すことになると思う。数学は下記URLの内容に尽きる。

基本問題ばかりしていては駄目であるし、実戦問題を入れていかないと本当の力は付かない。しかし、基礎の足りない生徒には執念深く基礎をする必要もある。この匙加減が難しい。当塾で「計算ばっかり」という段階の生徒は、まず安定したクオリティが習慣化していけばいつの間にか新しい道に進むことも出来る。ある程度の根気が備わらなければ実戦問題で太刀打ちできないのは明白。

国語については、特に小学生に「読解」と「ろんり」の二刀流で国語力の強化を目指している。理社については、中学生で「まず基本的な用語は覚えておこうよ」と。その最低限の段階をクリアしたら、私との問答に比重を置いていく。直近では「科学と化学の違い」「台風の風向きの変化」といったことを「なんで?何で?」と畳み掛けるように私から発問していく。ここまで来て初めて当塾で過ごす面白さ?のようなものを実感できる段階と言えよう。

最後の<学校と同じことをしようとせず、塾ならではの指導によって相互に補完し合う指導形式の構築を!>というのは本当にそうだと思う。

数学の証明問題や英文法のように塾が先手を打った方がよい場面以外は、基本的に<学校先行><塾後追い>を心がけている。それは、学校の授業を最も大切にして欲しいという意味合いもあるし、塾で先行講義に時間を掛けるよりも、塾では徹底的に演習と反復、また学校で習ったことを調べ直す行動に重きを置いた方が重層的に力が付くからだ。