学力をのばすロードマップ

【第1段階=基本的な正しい行動の確立】

これは上記の通り。

【第2段階=圧倒的な基礎反復】
例えば高校受験でいえば、圧倒的な基礎反復が出来ていたかどうかが中3の9~11月頃に模試の成績表となって出てくる。中3になって、上り調子で偏差値が上がっていたのに、夏期講習の終わった9月を過ぎて、グラフが伸び悩むどころか下降する生徒のパターンがある。これは、それまでの基礎力の不足が如実にグラフに出ている。中1から基礎をローラーのように固める訓練があって、初めて中3の後半で成績が伸びてくる。

【第3段階=問答】
基礎が安定してきた生徒は少しずつ問答の要素を指導に入れていく。第1・2段階は適度な緊張感による自律の喚起と極力無言のコミュニケーションによる気づきの誘発の段階だが、第3段階でようやく口頭のコミュニケーションが増えていく。

「なんで?」「なんでそうなるの?」

いちいち「なんで?」を指導側から生徒に問いかけることで、「えっ、なんでだろう?」という疑問を本人の中に持たせて、考える習慣を入れていく。当塾では入塾から一定期間が過ぎると、自分が解いて間違えた答案に青ペンで「なぜ間違えたのかその原因と正しい考え方」を書き込ませるようになるが、これも問答の一環である。

この第3段階がよいリズム感で進んでいくようになれば、頭の回転も速くなっているから自分で先の進路を考えるようになったり、学校の課題も自発的に取り組めるようになったりして、大人がいちいち干渉しなくても生徒自身が当事者意識に目覚め始めていたりする。人生のスタート地点はここから始まる、と言ってもよい。