ABCラジオで道上洋三さんのラジオ番組を聴いていたとき、
誰だったか名前は思い出せないのだが、元プロ野球の選手がゲスト出演していて、
若い選手を相手にコーチングしているんですよ、という話だったと思うのだが
道上さんが「最近の若い子はどうですか」と問うたのに対して
そのゲストが「最近の子は素直ですね」と返した。
「ほう、素直ですか」と道上さん。
「素直で、人から言われたことはよくするんですが、自分からはしないんですよねえ。」とゲスト。
これを聞きながら、プロ野球の世界でもそうなのか、と思った。
「言われたことはするが自分からはしない」。塾もそうだし、以前訪れた芝浦工大柏の先生も同じことをおっしゃっていた。これが今の日本の風潮のようだ。
直接この話と繋がるかどうかは分からないが、
神尾塾の授業ではとにかく生徒に「なんで?」と問いかけることを繰り返している。
生徒に事あるごとに「なんで?」と問答を仕掛けるのだ。
これでは生徒にとっては解答丸暗記では太刀打ちできず、表面的な理解ではどんどん突っ込まれてしまう。反対に、本質をつかんだ回答を生徒がしてきたら、その問答は中止し、次のテーマに移ることが出来る。
何でもよい。「体積は?」「5立法メートルです」「立法メートルの肩の3の数字って何?」「・・・」「なんで体積で単位に3って書くの?」
と、いちいち「なんで?」を仕掛けるのである。そうして生徒の頭フル回転の状況を作っていくのである。これはご家庭でも出来ること。
是非各家庭でも会話の端々に「なんで?」を織りこんで、思考力の活性化を図ってもらいたい。思考力が行動力に展化していくはずだ。