ため息のメカニズム

「考える」ことに慣れておらず、思考に負荷が掛かってくると生徒は「ため息」を連発し始める。「ハァ」「ハァ」と生徒の吐息から聞こえてくることがあるが、それは公園や校庭をランニングして息が上がってくる(心臓や肺に負担が掛かる)のと同じだ。

だから生徒が「ハァ」「ハァ」とため息ばかりついていたら、「この生徒は思考の負荷を掛けられずに今日まで来てしまったのね」ということが見てとれる。

いきなり100mは泳げないけれども、25m、50mと徐々に練習量を増やせば泳げるようになる。同様に「考える」行為も正しい方法で場数を増やし、脳に順次負荷を掛けなければ「考える」行為が習熟していかない

指導側のコーディネート力が問われる場面である。