憤せずんば啓せず

【子曰わく、憤せずんば啓せず、非せずんば発せず。一隅を挙げて、三隅をもって反(かえ)らざれば、すなわち復(また)せざるなり。】

(訳)孔子が言いました。「問題意識をもって自ら取り組もうという情熱のない者はヒントを与えてもピンと来ない。解決の糸口を見い出そうと粘り強く努力する根気のない者は、何を教えても身につかない。例えて云えば、四角いものの一隅を教えたら、あとの三隅を試行錯誤しながら解明する位の意欲がなければ、何一つものにならないのだ」

これは論語の述而(じゅつじ)第七の第158項。

本当にそう。出題範囲も解答も、練習の仕方も、すべてが既に用意されている目の前の確認テストすらロクに出来ないならば、5年後10年後の目標なんて立てても何の意味もないし、立てる価値もない。目の前の取り組みに全力投球出来る生徒しか、天は味方しないだろう。