2016年春に中学校の教科書が改訂される。4年ぶりとなる今回の改訂は小規模で、次回2020年の大幅な改訂に向けての布石、実験的役割を担わせる模様だ。
改訂の概要と枝葉の部分で私が気になったところをメモしておく。
【国語】
○「聞くこと・話すこと(リスニング)、書くこと(記述・作文)、読むこと」を重視していること。
○漢字を「読めても」「書けない」生徒が増えているため、新しい教科書では新出漢字だけでなく、既出の漢字も随所に出てくる。
○古典・伝統の学習
○言語活動(レポートの書き方)
○インターネットの活用とその功罪を学ぶ
→スマートフォンが普及しても、その使い方については親子間で意思疎通が出来ていないことが多い。そういった課題に関する話題も掲載する。
【数学】
○基礎・基本を充実させる。
○ノートのまとめ方について実例を示している。
○生徒それぞれの学力の実態に合わせて、問題の難易を3~4段階に細分化する。
○数学にまつわるコラムを増量する。(発展的内容=高校の先取りをコラム欄で扱う)
○リターン学習(「1次関数」の項目では、最初に「比例・反比例」の復習をさせる)
【英語】
○Reading,Writing,Listening,Speakingの4技能
○復習内容が入る
○日本文化と外国文化、環境問題、人種の問題などを英語を通じて学ぶ(従来のコラムではなく独立した単元へ)
→先生の好みによって、文法・単語を度外視して、環境問題等の長文だけが定期テストで出題される可能性が出てきた。
【理科】
○重要語句の習得(教科書では初めて、市販教材で用いられる暗記用の赤・青シートを導入)
○実験・観察の不足に対応して、教科書会社が実験・観察の写真をインターネット上でフリーで提供するようになる
【社会】
○社会科は大きな変更は少ない
○コラムの充実