教材会社から送られてきたレポートに、鹿児島県の高校入試事例が紹介されていた。「1/6+3/4÷5/2」という分数の問題である。これは小学生の範囲だ。この問題の誤答率が、2010年に8%だったものが、2014年には16%に増加しているという。同様に、小学生レベルの角度の問題においても、4人に1人は解くことが出来ないという。
その半面、難問を解きこなしてしまう生徒もいて、大阪府の事例だが、数学の「三平方の定理」と「解の公式」を組み合わせた応用問題が4人のうち1人の割合で正解しているというのだ。「出来る」生徒と「出来ない」生徒の二極化が進んでいることが、データで浮かび上がってきている。
今や学校の一つの教室で学力の二極化した生徒を同時に扱うことは困難を極めており、習熟度別クラスまたは個別指導に切り替えていかないと、学習効果も得られにくい。