特待生になって私立へ行く

少子化の影響で、各私立学校の改革・改編が相次いでいる。千葉県に関しては、平成27年をピークとして平成29年から生徒数が減少を始めていくのだが、5-10年先を見据えた私学の生き残りをかけた戦いが今から始まっているということである。

その流れにおいて、女子校の共学化、実業学科(機械科・建築科・情報科)の廃止・縮小、および大学現役合格率を競う進学校化という3大テーマが見えてくる。

この進学校化という点で、一種の流行となっているのが「特別進学コース」の設置である。学校によって表記は異なるが、「特進」「S特進(スーパー特進)」「難進(難関進学)」という名称がそれである。ただ、これまで学力的には高くなかった学校も流行に漏れずに「特進」を設置するようになり、例えば北千住の潤徳女子では、GMARCHを照準とする「特別進学コース」の特待基準を「単願で3科12かつ5科21」としている。つまり、学校の通知表が5科に関してオール4+1ポイントがあれば、入学金・施設費・授業料が免除になるのである。

つまり、私が言いたいのは、「経済面で絶対公立しか行けない」と考えるのは早計ということだ。中学校である一定の学力を確保し、ランクを下げた受験で特待枠を使えば、経済的にもお得で、私学ならではの親身な指導が受けられるということだ。

なので、高校進学というのは、いくらでも考え方次第で幅が広がるのだということを知って欲しい。