知人の娘さんが高校卒業後推薦で看護学校に入り、3年課程のうち1年半を終えたところで入院してしまった。精神面で病んでしまったのだ。
引き金としては、その看護学校が新設校で、教員のなかに素質のよくない者がいて先輩教員の悪口を生徒の前で広言したり、自分のストレスを生徒に八つ当たりすることが多くあったらしい。そんな教員が複数いたという。
看護学校自体が、厳しい教育課程を生徒に課するのはよく聞く話だが、今回このトラブルに接して、学校選びというものは命に関わるほど重要なものだとつくづく思い知らされた。これまで塾通信で私立学校を中心に何校も紹介してきたが、たった一日の学校訪問でさえ、学校によりその特質、先生方の気質が全く異なることが分かることはレポートを読んでいただいてご存知の通りだろう。
日本国内の人口がピークに達し、学校も学習塾も各地に飽和状態に膨れ上がった今、その質というものが必ず確保されているとはとても言えないものがあり、慎重に慎重を重ねて学校選びをしないと、場合によっては大きな火傷を負わねばならないこともある。
この点の認識は、塾生の親御さんにおいても温度差のバラつきがあるように思われるが、学校選びが人生を左右することは是非肝に銘じて知っておいていただきたいことである。