自分の身を守る

その日の最後の生徒を送り出してから、それぞれの生徒の授業計画の策定やら事務作業を行い、私が教室を出るのは午前1時から2時頃であったりする。先日、いつものように深夜に教室を出て、帰途につくため鎌ヶ谷駅方面に車を走らせていると、こちらは青信号なのだが、赤信号であるはずの交差する車が猛スピードで交差点に突進してきた。

私は慌てて急ブレーキを踏み、衝突は免れたが、向こうの車は信号無視をしたまま走り去ってしまった。恐らく、0コンマ数秒でもこちらの方が前方に進んでいたなら、衝突は避けられなかったであろうし、無事でもいられなかっただろう。

それ以来、私は青信号であっても安心して進むことが出来ず、また横から来るのではないかとヒヤヒヤしながら交差点を左右に見渡すようになった。

この頃、猟奇的な事件が大変多い。残忍な殺害事件であったり、親による子供の虐待であったり、また今週には市原市で中学生の連れ去り未遂事件といったことも発生している。近隣のショッピングモールで幼い男の子が若い男に「お薬の時間ですよ」とか声を掛けられてトイレに連れ込まれたりもしている。

いわゆる「変態」というものであったり、非道なことをする人間であったり、そういったこれまでの常識的な人間心では解釈できない人間が増えているのはどうやら、事実のようである。油断をすれば必ず落とし穴がある。油断をしなくてもトラブルに巻き込まれるかもしれない。だから用心しすぎるくらいでちょうどよい。明日は我が身とならないよう、自分で自分を守る術をそれぞれ考えていかねばなるまい。