勉強は習慣

県立高校入試では数学・理科を中心に、一瞬「は!?」と思えるような極端な難問が入っているのが近年の出題の特徴である。今年の前期選抜の場合、数学ならば関数が原点を中心に回転してしまったり、銀河系の中で太陽系の位置を探す、またはセキツイ動物の中で中世代に出現した生物を選択するなど、分厚い参考書を片っ端からめくって、小さい字でやっと記述してあるような項目から出題しているものも少なくない。よほど細かく勉強をしていないと解けない問題である。

しかし、普通に学校で授業を受け、塾で問題演習を真摯に取り組んできた生徒ならば充分解ける問題も圧倒的に多い。むしろ、学校の教科書と授業をないがしろにしてきた生徒には千葉県の県立高校入試は全く歯が立たないと言った方がよいかもしれない。脱ゆとり教育の影響で、教科書のボリュームが増え、教科書を大切にしてきた生徒にこそ花道が開けていくような入試問題になっている。県立高校にしても多くの私立高校にしても、入試問題は「ひらめき」とか「頭のよさ」を問うというよりも、ある事柄を知っているかいないか、その練習の経験値を問う問題が圧倒的に多い。

では、どうすればよいかということになれば「一つひとつの問題に誠実に向き合って、きちんと修得していく」ことと「数多くの問題をこなすこと」、これに尽きる。そのためにも、出来るだけ早い段階で学習習慣を身につけることが肝要になってくる。小学生のうちに公文式へ通って計算と漢字を練習するのもいいだろう。とにかく出来るだけ早く、勉強する習慣を身につけることが大切だ。塾で中学2年生以上に課している強制の自習はそういう意味がある。