K・Mさんは千葉ニュータウンの方面からご家庭の車送迎で通塾していた中学3年生で、6ヶ月前の8月に入塾した。3年生の夏過ぎでの入塾は手遅れの感もかなり否めない。学校の勉強もトンチンカンという状態で、とにかく中1の復習からスタート。
5教科ともに磨いていくうちに、英語の長文の和訳のセンスの良さ、参考書の調べ学習の精度の高さといった、本人の素の学力の良さというものが見えてくるようになった。土台として良いものを持っているのだが、如何せん自分で自分を上へ引っ張っていこうとするアクセルのようなものを持ち合わせていない。どうしても受け身の姿勢となってしまい、常に指示が無いと前に進めない。そういった残念な部分もあるのだが、本人は至って邪気のない純粋な表情と目をしている。
感想文中で本人が述べているように、当初の勢いを失った場面もあって、その時は同じ状況に陥った塾生が誰も通過するように「干された」扱いを受けることになるのだが、それでも淡々とやるべきことをやって、元々志望していた県立高校に前期合格したという次第である。
私はこの塾に入り学習したおかげで、最後までやり遂げることの大切さがわかりました。今まで私は、何か夢を持ったことも少なく、「どうせ無理だろう」という気持ちがあり、最初から諦めていました。嫌いなことや苦手なことにも、「自分が好きなことや得意なことだけ出来ていれば良いや」という考え方で、自分から何事にも積極的な方ではありませんでした。
けれど中学三年生になって、高校受験という大きな壁に生まれて初めてぶつかりました。
私はこの塾に入って、最初は今までの生活とは全く違うし、仲の良い友人達も塾に入っていなかったので慣れるのが凄く大変でした。最初は数学を学習し、どんどんわかるようになったのでおどろきました。私はどうせ無理だと思っていたけど、誰でもやれば出来ることはあるんだなと思いました。
私はそうして塾で学習していましたが、途中で最初の勢いがなくなってきて、担任の先生に「第一希望の高校は受かりにくいからやめた方が良い」と言われ、第一希望を諦めようとしました。けれど母や祖母にせっかく頑張って来たのに勿体ないと言われ、やはり自分が本当に行きたい高校を受験しました。すると、見事前期で合格でした。後期も受けようと考えていましたが、受験に向けて勉強している時は不安だったけど、最後まで頑張ってよかったと思いました。塾に通っていて、夜十分に寝れなかったり、辛いこともあったけれど最後までこの塾で学習し続けたから夢が叶えられたと思います。
私は勉強の他に、何かをやり遂げることの大切さもこの塾で学ぶことができました。色々なことを学び、夢を叶えることができて本当に良かったです。これからも自分の目標に達するまでやりきることができたら良いと思いました。
素朴で、率直に書かれた文章であり、生徒本人の性格、人柄が伝わってくるようだ。この中で「誰でもやれば出来ることはあるんだな」という部分は、まるで宇宙人が初めて地球を訪れた時に「へえ~地球ってこうなっているんだ」という新鮮な驚きを感じているような、心の底から実感した言葉であるように思う。
もう少し早い学年で入塾していれば、もっと磨いて高みへ登ることもできた生徒だったと思う。彼女がこれからどういう道を歩んでいくのか、楽しみにしたい。