勉強と苦労と我慢

塾通信の1月30日号で、卒塾感想としてI・Sさんのお母さまからの御文章を掲載した。

この文章は、単なる塾感想に止まらず、私たち大人にとっての教訓となるような事柄も含まれている。是非再読して欲しい。

一部抜粋する。

改めて振り返りますと、1年生から5年生まで勉強してこなかった分をこの1年間で全て取り戻していただいたように感じています。小学校の6年間で勉強する量が決まっているのであれば、1年生からしっかりと勉強するようにしてあげるのが親の責任ですが、それをきちんとせずに良い言い方をすれば自由奔放に、悪い言い方をすれば勉強という苦労、我慢をさせずに育ててしまった親の責任は大変大きかったと反省しております。

「悪い言い方をすれば勉強という苦労、我慢をさせずに育ててしまった親の責任は大変大きかった」
この部分。勉強というものを「苦労」であると定義して、それに対する「我慢」をさせることも親の務めなのだ、と。

生きていく上では自分の我がままばかりが通用するのではなく、我慢・忍耐をしなければ成し遂げられないことも多い。その意味で、勉強に向き合うこと、勉強に向き合わせることは人生の第一歩なのだ、ということを私はI・Sさんのお母さまの文章から読み取れてならない。