二宮尊徳を読む~その7

その6の続き。
http://www.kamiojuku.jp/archive/171230.pdf

心を正せば、出来なかったことも出来るようになるのだよ、という話。

「⾦銭により多くのことが可能となりますが、道徳はそれに勝ることを可能にしてくれます。運河建設の計画を立てるのに道徳的要因を数える人物、その人こそ結局は最も実際的な人物になるのであります」

まさにこれは実務の話。実務の大本に「道徳」があるというのだ。

「当面のひとつの仕事に全力を尽くすがよい。それがいずれ、 全国を救うのに役立ちうるからである」

農村再興の話であるが、これはさまざまな場面に通じる。勉強だって、例えば数学であったり一つの科目で100点を取るぞ!と徹底的に勉強すると、そこで得たノウハウが今後他の教科に活用できて他の教科でも得点を見込むことができるようになる。だから、気持ちが散漫にならずに、一つの目の前の取り組みを完璧に仕上げていく心がけが重要なのだ。塾の宿題とはまさにそう向き合うために出題されているのである。