コピー機

現在のコピー機は使用して7年になるのだが、5年を過ぎてリースが終了した辺りから、○○商会とか取次業者が盛んに新機種に換えろと言ってくるようになった。そして、現機種の保守点検に来ている業者も新機種の宣伝ばかりしてくる。

実際、この頃印刷が汚くなったり、手差しトレイからの給紙にエラーが出ることが多くなって、本当に機種換えをしなければならないのかと見積もりを出していたりしたのだが、それにしてもリース期間はリース期間で相当額を支払いながら、リースが終了した途端に新機種に換えなければならないと思い込ませる業者の洗脳っていったい何だろうと考えるようになった。

保守点検の業者もいい加減なもので、リース期間が終了したあとの保守点検はその質が一気に下がった。現在の担当者は誠実に対応してくれているが、一つ前の担当者は作業箱すら持参せず手ぶらで来てカウンターだけ数えて帰っていったりしていた。

熱心に仕事をしていた時は「ご苦労さま」とドリンク剤の一本でも渡していたりしたのだが、この豹変ぶりには本当にひどいことだと思った。

今年の春にちょうど7年目を迎えて、保守点検の契約方法が変わるらしい。そんなタイミングを目前にして、今回印刷面の汚れや給紙のエラーなどの問題点が次々と出てきたのだが、コピー機内部のドラム交換は業者にさせるとして、神社に来ている近所のエンジニアの方にこのことを相談してみた。

すると、機械を開けて掃除をすればよいポイントというものを教えてくれたのだ。そして、その通りに給紙のローラーであったり、トナーケースであったり、クイックルハンディと濡れおしぼりを使って掃除をしてみたら、すっかり問題が改善してしまったのだ。

つまり、業者は新機種を買わせるために、ただちょっと掃除すれば済むところでさえ掃除をせず、素人には機械の内部は分からないだろう、ということで時間稼ぎをしてコピー機が「劣化」しているように見せかけていたのだ。

阿漕(あこぎ)な商売である。

つくづく、何かを知っていることは大切だし、知らないことで悪い人から搾取されるのがこの世の現実というものなのだと思った。勉強をすることで自分の身を救える、ということを改めて実感したこの正月であった。