教材のあるべき将来像

学力上位層にとっては、一冊の良質な問題集を繰り返し練習することで力がつくことは間違いない。

一方で、勉強がうまくいっていない層にとっては得意・不得意のバラつきが大きかったり気分のムラも連動してくるので、一冊の問題集だけで学力を養うのには無理がある。

A君にとって計算はBの教材、関数はCの教材、演習はDの教材というように最適な教材は細かく異なっており、現状ではそのニーズを満たすために部分的にしか使わない教材を複数買え揃えなければならず、ご家庭の負担にもなっている。

現行の一冊売りの教材販売は完全に時代遅れで、教材会社もオンデマンドに本腰を入れるべきなのだが今年の教材展示会を見てもその兆候は全く見られない。

ではオンライン教材で良いではないか、という考えもあるだろうが、オンライン教材は同じシリーズの教材をサブスク契約するだけなので、一冊売りの教材と本質的には変わらず、勉強のうまくいっていない層への細かなニーズを満たせない。

市販教材にも秀逸なものがあるが、あくまで市場で消費されることが目的なので目新しさをひくために廃刊、新刊を繰り返す傾向にある。

一方、塾用教材は長年の改訂を経て、洗練された構成・問題になっているものが多く、それをオンデマンド利用可能として著作権の問題をクリアし、業者の垣根を超えたひとつの大きなブラットフォームで使いたい分を選んで課金できるような形が出てきたら、ご家庭の負担も減らせて、生徒の細かなニーズにもこたえられるはずだ。

何か良い方法はないだろうか?

当塾についての詳細な情報はこちらをご覧ください。