千葉近県の高校入試動向

私の備忘録を兼ねて、入試動向を記しておく。

◎公立高校の入試は各県軒並み前期・後期の区分を廃した一本化に向かっており、埼玉は昨春(平成24年度)から、神奈川・茨城は今春(平成25年度)から一本化、つまり一般入試が一発勝負の一回のみとなった。首都圏で2段階選抜を行っているのは、東京都の推薦入試・一般入試、および千葉県の前期選抜・後期選抜のみとなる。そして、千葉県も入試一本化への動きが出ている。早くて現中1生、または現小6生が高校受験をする際に制度が変更される可能性が高い。

⇒現在の千葉県では、前期入試で学力の高い学校をチャレンジで受けて、後期入試を安全校で受けるケースが多い。しかし、一本化ともなれば、そんなことは出来なくなる。よって、安全対策として私立志望者(単願・併願)が増えることになる。

◎民主党政権が行った公立高校の授業料無償化。これは公立高校の志向率には影響していなかったようだ。東京都の場合では、都立高校の志向率は無償化の実施前後でほぼ70%であり変動が起きていない。むしろ、「リーマンショック」によって平成21年度以降の公立志向率が上昇している。

◎タブレット端末「iPad」の普及が進んでいる。私立では桜丘、広尾学園、公立では荒川区立の小中学校にて生徒にiPadを支給し、授業での活用を目論んでいる(広尾学園は既に導入済み、他校は来年から)。この流れは次第に拡がるだろう。

◎公立学校内での「特進コース」設置も進んでいる。平成25年度には都立葛飾野高校でも始まった。公立高校であっても、学校方針は校長の手腕によるところが大きい。

◎公立・私立問わず「特進コース」設置による校内の学力格差、つまり生徒の間に上位コースの「優越感」と下位コースの「劣等感」を起こさせないよう、各校とも先生方は気を配っている。