作文のコツ

県立高校の入試では、国語で作文が出題される。大体200字以内で12点分もあり、配点の比重は大きい。ただ、入試に関わらず文章を書くのは大切なことだ。また、『内容があり』『より具体的で』『人に読ませる』文章を書くのは容易ではない。日頃の訓練と、ポイントを意識するかどうかが大切になってくる。

日頃の訓練としては、手帳やノートを使って一行日記を書くのがお勧めである。今日の出来事をノート1行~2行にまとめることで要約する力が身につく。また、何も書くことが無い日には、どうやって文章を生めばよいのか(自分の日頃の考え、時事問題)創作力も問われる。

ツイッターやブログを持つことは文章の訓練の意味でも有効ではある。ツイッターは1ツイートで140文字に制限されているので、パソコンで字数を確認して編集をしながら中身の濃い文章を書く訓練には向いている。ブログは字数制限が無い分、ダラダラと内容の薄い文章を書いてしまうことがある。この点には注意したい。

さて、私が考える作文のコツは以下の通りだ。

【 同じ表現を重複させて使わない】=例えば「楽しい」「楽しい」「楽しい」…と同じフレーズが何度も出てくるのは、文が単調に感じられてしまう。ひとつ「楽しい」を使ったら次は「面白い」「興味深い」のように異なる表現に『逃がしていく』ことが大切となる。

【具体的に書く】=「私は○○の思い出があります」ならば何がどういう思い出なのか、5W1H(Who誰が、What何を、Whenいつ、Whereどこで、Whyなぜ、Howどのように)を出来る限り具体的に記すことである。

【ボカす表現はなるべく避ける】=「○○など」がその代表例だ。「など」を使うことによって話の輪郭がぼやけてしまう。「など」って何?と突っ込まれて、返事に困ってしまうような「など」は使わないべきだ。

相手がそれを読んで、スムーズにストレス無く読み進めることが出来る文章が良文なのだと思う。相手が気持ちよく文を読めるよう「思いやり」を文章にこめることも大切だ。よく「起承転結」を踏まえて書きなさいと言われるが、これは逆に難しいだろう。起は、承は、転は、結は、と分けることを意識し過ぎることによって文章のリズム感、生命力のようなものが弱まってしまうように私は思う。起承転結はあくまで一つの理想形であって、まずは中身のある文章、読みやすい文章を書くこと、そして上記の3点を大切にすることから始めよう。