今週、新入塾生を対象に「あいさつ」のマニュアルを配布した。このようなこと、いちいち文章にしなくても既存の生徒を真似してほしいと従来は考えていたが、なかなかうまくいかなかった。よって今回から、あえて文章化して新入塾生に渡している。
実は塾内でのあいさつは元々厳密だったわけではない。今でも大枠さえ守ってくれれば、細かい点は気にしないようにしているが、現在の塾内でのあいさつの流儀を作ってくれたのが昨年中3だったTR君だった。
*玄関と教室の境のドアを出入りする時に「失礼します」
*教室に入ったら「こんにちは」
*着席してファイルを渡すときに「お願いします」
*授業中「はい」の返事
*授業終了時にファイルを受け取りながら「有難うございました」
*席を離れるときに「さようなら」
これはまさにTR君の振る舞いそのものだった。当時彼の入塾により他の生徒が影響を受け始め、TR君を模倣するようになっていった。そして、いつしかこれが神尾塾のあいさつのフォーマットとなっていったのだ。
TR君のあいさつ方法が塾内で浸透していく中で、それに気づかない生徒もいた。そうなると、その生徒に対する印象が良くなるはずがない。このままではいけない、TR君流を塾生全員に徹底しようと考え、今日に至っている。
勉強が出来る出来ないに関わらず、他人はその人の振る舞いを見てその人の人間性を判断したりするので、若い時によい習慣をつけておくと、それが生涯の行動の規範になり、最終的にはその人自身を救ってくれるのだ。