久しぶりに陰山英男先生のツイートの備忘録。
▼基礎力の重要性(2023年8月27日)
「多くの人は自主性は態度や心構えの課題と捉えていますが、私は基礎力が決定的と思っています。学習を自分でやれたらと多くの子どもは考えますが、そこに至るのは少数です。なぜなら、基礎力の重要性に気づく人は少なく、またそれを家庭でやれる人はさらに少ない」
https://twitter.com/kageyama_hideo/status/1695547111235056121
▼基礎の力(2023年1月29日)
「学習の意欲を支えるのは、基礎の力。これは指導により獲得されるところが大きい。先天的な頭の良さももちろんあるのだろうけど、指導してみると、継続した指導のあり方が決定的と思う。気合いというのは、一瞬の役には立つかもしれないが、それでうまくいかないとますます自己肯定感を下げてしまう」
https://twitter.com/kageyama_hideo/status/1619500553305985024
▼思考力の正体(2023年2月2日)
「思考力の正体って、基礎の自在な活用力なんですね。虫食い算はその典型
計算力なく挑戦すると、迷い道に入るので、やるほどに算数が苦手になっていく泥沼なんです。これで算数が得意になっていきますよ」
https://twitter.com/kageyama_hideo/status/1620898775563931649
▼思考を高める方法(2023年2月7日)
「これまでの学習は暗記ばかりでこれからは考える学習だ。正しそうに聞こえる。私は違うと思う。記憶のレベルが低いと思考の材料にはならない。さっと思い出すほどに記憶のレベルを上げる。そのためには徹底反復によりインプットのレベルを上げ、集中速習でアウトプットを鍛える。思考は高まる」
https://twitter.com/kageyama_hideo/status/1622710857326292992
▼低学年に戻って基礎をやり直す(2022年12月30日)
「高学年になってつまずく一番の原因は基礎学力の不足なので、大切なのは先取りというより、後戻り。低学年に戻って、基礎をやり直すことです。
最初から基礎を固めて行けば、やがて学年を越えた学習ができるので、自然に先取ることになります」
https://twitter.com/kageyama_hideo/status/1608638549158686721
・・・以上、基礎力について5連発。陰山先生の思想には共感することばかりだ。
▼集中する環境づくりが大切(2023年3月4日)
「気が散って学習に集中できないのは、子どもの態度や構えの問題ではなく、集中する学習経験がないことが原因であることが明確に示されています。つまり子どもの側の問題でなく、指導する側の問題なのです。また特別支援の必要性はあっても伸びる余地は普通の子どもと同じようにあるということ」
https://twitter.com/Kageyama_hideo/status/1631749702491275299
・・・集中する環境、集中する教材の構成。生徒の集中力をつけるのは指導側のやり方次第。
▼教科書の難化(2022年12月29日)
「最近の算数の教科書を見ながら、これに悩ませずに子どもたちにどう学習してもらうか、悩み考えながら教材を作っています。本当に難しくなった。不思議なのは、あまり現場の先生からはそうした声を聞かないこと。自分が考え過ぎなのかな」
https://twitter.com/kageyama_hideo/status/1608467803639808001
・・・いわゆる「頭のよい」大人たちが考える理想と、学力上位3分の1を除く子どもたちの現実が乖離しているのだと思う。
▼年々簡素化する通知表(2022年4月10日)
「保護者から見られるとそうなると思います。しかし教師の事務仕事があまりにも肥大化し、しかもちょっとしたことがトラブルに発展することも多く、結果的に没個性になってしまうのです」
https://twitter.com/kageyama_hideo/status/1512902332681388032
・・・以前の通知表は、所見欄を見るだけで担任の先生がどれくらい生徒のことを把握しているか理解できたが、近年の通知表は当たり障りのない(パーソナルな面に踏み込まない)無難な内容が当たり前になってしまった。
▼カリキュラムを詰め込みすぎる(2022年12月29日)
「ついで言うと、詰め込みにより、基礎が定着せず、応用も身につかない」
https://twitter.com/kageyama_hideo/status/1608462272321703942
・・・指導側がいかに学習内容を交通整理するか。交通整理をせずにカリキュラムを全て同じレベルで子どもに浴びせていたら、学力上位3分の1以外の生徒はカリキュラムの海に溺れてしまう。
▼7mm方眼ノートが使いやすい(2023年1月3日)
「算数で計算に使うノートは7ミリ方眼が使いやすい。筆算や分数に向いています。それで7ミリで小さく感じれば8ミリ方眼でもかまいません。日本の文具はこうした細かい要望まで応じてくれてるのが素晴らしい」
https://twitter.com/kageyama_hideo/status/1610157736347717635
・・・当塾で7mm方眼ノートを使用しているのは、あらゆる方眼サイズを試した上で行き着いた結論だった。大き過ぎず小さ過ぎない、絶妙なサイズ感が7mm。この陰山先生のツイートを読んで、7mm方眼はひとつの真理なのだと驚いた。
▼小学英語から中学英語への接続(2022年12月30日)
「確かにそうですね。しかし今の先生にそれを理解する余裕はなさそうで、責めるのは酷。新入生テストの英語を見せてもらいましたけど、それなりに単語は覚えていないといけなくて、驚きました。中1の英語教科書には小学校で学習した単語が別途掲載してあるのはいいけど学習済みの扱いですね」
https://twitter.com/kageyama_hideo/status/1608598609024647168
・・・かつての小学英語は「お遊び英語」で、中学に入学して改めてゼロから学び直す位置づけだったが、現在は小学校で学習した英語を使いこなせる前提で中学英語がスタートしているので、小6→中1の接続で落ちこぼれてしまうと取り返しがつかない現状がある。
余談だが最新の2023年10月の五ツ木模試を見ると、国数理社は比較的上下のバランスよい正規分布を描いているが、英語の学力分布のみドロッと垂れ下がるグラフを描いている。いかに英語苦手を抱える生徒が多いかと。
※イメージ(下垂型の学力分布)
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●●●●●●⇒10月五ツ木英語の最頻値が偏差値42
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