勉強

鎌ヶ谷5中生の中間テスト成績表が出された。学年順位を33位上げた生徒、3科目の平均点越えを果たした生徒、数学が90点を越えた生徒、それぞれそれなりの結果が出ていたと思う。3人とも概ね、数学が全体を引き上げたという印象だが、塾の限られた授業時間ではこれが手一杯と言える。あとは自助努力でしかない。

塾の授業としては、あくまで高校受験、つまり広く浅く基本的な学力の底上げを目標としている。学力不振から始まり基礎の基礎から全体の底上げをする作業と試験範囲が限られた定期テストの勉強は基本的に噛み合わないので、テストの時期は正直歯がゆい。ペースが崩れるということだ。むしろこの1学期は中間テストを設けていない大山口中の方が判断が現実的で正しいように思われる。

さて、今春の鎌ヶ谷5中の卒業生進路先一覧を見てみた。177人中、偏差値50以上(県立船橋芝山以上)の学校に進んでいる生徒は公立私立ざっと数えて50人程度。ということは1学年5クラスのうち、一定以上の高校に進学している生徒は上位1クラス+α分に過ぎないということだ。これは少なすぎる。先日、部活動のことを本欄で述べたが、テスト3日前まで部活動を休止させない弊害というのはこういう所に出てくるのである。

最近私が特に思うのは、もっと勉強させるべきだということである。勉強させるということに対して、みな腰が引けすぎだ。一番勉強をしっかりさせるのは中学生の3年間だと思う。高校はその延長線上でしかないから、中学でサボってしまったら高校で取り返すのは容易でない。また、小学生は「計算・漢字」をしっかり取り組ませることだ。これには「くもん」に行けばよい。基礎的な計算力、基礎的な漢字力があれば、中学に入ってどれだけ力になることか。

大人になって分かる事だが、勉強して後悔したことなど何一つ無いではないか??個人差は当然あるが、中学生は磨けば光る原石のようなものなので、とにかく磨いてあげることである。磨けば光る子を磨かずに、ただ寝かせておくのは本当に社会の損失だと思う。磨かれないまま眠らされた子は相当数居ると私は実感している。

自習スペース、特に中2後半から行っている無償かつ強制の形での自習取り組みは、私なりの社会貢献の一つだと考えている。