学習塾のチラシ

このところ学習塾のチラシがよく入る。大手から個人塾までさまざまであるが、どのチラシも「受験に強い」とか「内申アップ」、「□高校△人合格」という定番の文句ばかりでどこも代わり映えしない。学習塾だから学力を上げようとするのは当然だが、どのレベルの子がどの程度まで上がったかを具体例で記していなければ、それは怪しい塾である。合格者数も半分インチキ臭い。大手塾のように100人単位で生徒を扱っていれば、トップレベルの生徒も出てくる。その生徒たちが合格を叩き出せば、宣伝材料にはなる。しかし、実際にはパッとしないで下位の方でうごめいていた生徒が多いのも事実で、それはピラミッド構造そのものなのである。

先日、この塾通信で2011年度の学力効果測定を掲載した。ものすごく地味に見えたかもしれないが、ピラミッド構造にはあまりなっていない。つまり切り捨てられる生徒を出さず、全ての一人ひとりの生徒に何かしらのメリットをもたらしたいと考えているのだが、それがそれなりの形で数字に現れたと思う。

有名校に行く生徒は基本的な学力基盤が出来ている生徒が多い。そこを押し上げて合格させるのは、最終的に本人の問題であったりするから、周囲としては大変なようでいて大変でなかったりする。

そういうパターンの生徒ではなく、不器用でも出来る限りの努力をして、1段でも2段でも階段を上っていこう、そこを自転車の補助輪のようにサポートしていこうというのが私のスタンスだし、全ての一人ひとりがその子なりの自信をつけ、主体性を身に付けて、将来自分で食べていける人間になるための土台を作ることが私の仕事だと考えている。

私が神尾塾のチラシを作るならば、そういうスタンスを前面に出す。