人材育成の鍵

学力、という面で見た場合、おそらく3つのタイプに分けられると思う。

[1]先天的に勉強が出来るタイプ
[2]元々得意ではないが、努力で学力をカバーするタイプ
[3]なかなかうまくいかない勉強オンチタイプ

ほとんどが[2]のパターンであろう。で、努力というものはただ「頑張りました」「自分なりにやりました」では他人は納得しないもので、どういう内容を、どれだけ努力したか、ということをより具体的に形に示していく事が重要である。「これだけ頑張りました、その証拠はこのノートを見てもらえれば分かります」という風に、努力の証拠はより視覚的かつ具体的であるべきだ。口先だけでは何とでも言えるが、私は信用しない。

1年以上の長期に渡って神尾塾に通ってくれている生徒のテキスト等を見ていると、そういう努力を淡々と重ねていることが手に取るように分かる生徒もおり、これは私として非常に喜ばしく感じる。やはり、何事も一足飛びには成就しない。日々の、地道なコツコツとした積み重ねが、やがて花開くのである。

さて、正直に言おう。[3]タイプも、いる。努力、ということとは別な次元で、学力という価値観とは別の所でその子を花開かせてあげられるような手を打ち、何かしらの成果を得させていくことも、今年の私の重要課題である。やはり、今の社会の状況では、勉強の苦手な子は肩身が狭い。勉強の出来る子と出来ない子で、序列がつけられてしまっているのが現状だ。そうではなく、一人ひとりの子どもが自分の天賦の才能を発見し、それを自分なりに引き上げて社会に自信を持って羽ばたいていく社会。これを築いていかねばなるまい。

私の仕事としては、そういうタイプの子に、最低限これだけは絶対にやっておけ、という学習課題を提示し、そのスキルを身につけさせること。その上で、全く別次元で、その子本人が自分の得意分野を伸ばしていけるようなきっかけを発見し、それを育む環境を出来るだけ用意してあげること。これに尽きると思う。美術・音楽が「5」で、主要5科が「2」という生徒が、結構多いのである。日本のこれからの人材育成の鍵は、ここにあるような気がしてならない。

今年は課題山積だ。

この記事を書いた人

kamiojuku