勉強の不得手な生徒に見られるパターンとして、例えば記号問題で選択肢から「イとオ」と答えるべきところを五十音順を無視して「オとイ」と答えたり、連立方程式であれば「x=3,y=9」と答えるべきところを「y=9,x=3」と答えたりしている。
つまり、順序を気にしない。順序を気にしないから、一次関数で傾きと切片が反対になったり、分数であれば分母と分子を逆に書いたりする。文章問題で「リンゴとミカンの個数」が反対になったりもするのだ。
こういった現象がなぜ起こるのか。
「オとイ」であれば、本人としては先に「オ」が目に入り、次に「イ」が目に入ったから「オとイ」と答えた。ただそれだけのことだ。
視野が狭く、場当たり的に「部分しか見ていない」。目に入ったものに単品で反応しているだけで、俯瞰して全体を見ておらず、結論を整理する思考に至っていない。
改善策としては、「オとイ」と書いたら「それで良いのか?」と空白の時間を挿入して、一度立ち止まらせる。「待て」と動きを止めさせることで、全体を見渡す余裕を与え、考えることを促す。
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