成績がアップダウンする原因

基礎学力とは、教科書や問題集の基本問題をいつどのページで出題されてもスピーディかつ正確に解ける力のことを指す。

模試の成績で上がったの下がったのと一喜一憂することが多いだろうが、模試の成績表でグラフが”ガッタンガッタン”とW字のようにアップダウンを描いている場合は、基礎学力が足りていないと見て間違いない。

直近でたまたま復習したばかり、とか短期記憶でテストを乗り切っていることが実は多い。

問題は「”隠れ”実力不足」の生徒で、表向きには中間・期末テストで得点出来ているが、フタを開けたら意外と基礎的な問題で失点している場合である。これは短期記憶の得意な生徒に多いケースだ。表向きには上手くいっているように見えるが、コンクリートの打設が甘い時に発生する気泡のように、長期的に見ると崩れる時は崩れやすい。成績のグラフがアップダウンするのはこのタイプである。高校受験で中3の秋にこれが露呈したときには、もう間に合わない。

「〇〇ちゃんは頑張っているのに、どうして成績が上がったり下がったりするんでしょうねえ」と言って来る指導者も少なくないが、形だけカリキュラムに合わせて進度を進めているだけで、指導側が基礎学力の固着までコミット出来ていないのが原因である。