新型コロナやインフルエンザなど、生徒にとっても体調を崩しやすい時期が続いている。
体調を崩すのは本人もご家族も大変なことで、もちろん病気そのものに油断できないのも確かだが、学習塾の観点でいうと「病気を経て復帰した生徒から一段階の成長を感じる」パターンがある。もちろん全員が全員ではないが。
『どうする家康』からさかのぼること36年前、1987年のNHK大河ドラマ。
俳優の渡辺謙さんが伊達政宗を演じた『独眼竜政宗』は当時の高視聴率ドラマであり、保護者世代ならば記憶に残っているだろう。
政宗の幼名・梵天丸(ぼんてんまる)を演じた子役が天然痘にかかって高熱でウンウンと布団の中でうなりながら生死の境をさまようが、何とか一命を取り留める。病の引いた朝、目を覚まして起き上がったのは、すっかり大人になった渡辺謙であった!
体調を崩してしばらく塾を欠席した生徒が通塾を再開して久々に塾に現れた時に私が思い出すのは、まさに『独眼竜政宗』のこの場面である。
その時生徒が本当に成長しているのか定量的な根拠はないが、緩やかな成長曲線のなかに病気という点が存在するのではなく、私には病気が生徒の心身を一段階ストンと持ち上げる作用を持っている気がしてならない。
そういう意味で、<病気は人間の敵では決してない>と思えてしまうのだ。
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