西陣・冨田屋さんで文化体験

ご指導を仰いでいる伏見の先生より「どうや?」ということで先週月曜、西陣にある「くらしの美術館 冨田屋」さんの文化体験に参加させていただいた。

四季折々の伝統行事、京の町家見学、お茶席体験、お漬物や白味噌など京料理の点心(お弁当)など。
随所でご当主・田中峰子さんが解説をしてくださった。

塾通信vol.642(2022年12月12日)で
「現代人が1日に触れる情報は江戸時代の一年分、平安時代の一生分と言われている」と引用したが、

冨田屋さんに滞在しながら、私はこの言葉を何度も頭の中で転がしていた。

季節の節目一つひとつを味わい、楽しみ、大切にする風習を本来の日本人は持っているはずだったが、現代は本当に情報過多で、過多というよりも情報に乗っ取られたミイラのように私たちはなってしまっている。

当然、勉強についても同様で、膨大な情報処理に追われるばかりで「知恵」が育まれない学校を出ても、知恵のないロボットが世に放たれているだけなのだ。

さて、食事の際には先生が詩吟を披露して下さり、別のお弟子さんが日本舞踊を舞うという即興も。「勉強!勉強!ばかりではなく、芸のひとつでも身に着けることは人間の粋、風雅さを身に着ける上でも、とても大切なことだ」としみじみ思った。

「KJ LABで文化体験を企画して、塾生や保護者の方と一緒に再訪します」と田中峰子ご当主に挨拶させていただき、場をあとにした。

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