読書好きと思考・行動力が高い大人

<「小中高を通して読書好き」、思考・行動力が高い大人に…男女5000人調査>

私自身でいうと、小中学生時代に読書が好きだという自覚はなかったが、ドッジボールとか外で遊ぶのを避けるために学校では本を読むようにしていたように思う。それが私の読書の入口だ。

その延長線上で読書の習慣が身につき、高校生になっても往復の通学の電車内では本を読んでいたし、今でも興味のないものを無理して読まないので、その時に読みたいものを読む、というスタンスで生活の中に「読む」行為が常に付随している。

そういえば高校での休み時間、あまりに本の世界に没頭し過ぎて、気づいたら授業が始まってしばらく経っていた、という経験を思い出した。今思うと至福の時間である。

国語の得意な生徒は他教科の成績も伸びやすいのは定番の話だが、読むことにより知識が増えるだけでなく、自分のなかに問題提起や「考える」種が芽生えるのは確実だろう。したがって、記事の「小中高を通して読書好きが思考・行動力が高い大人になりやすい」に結びつく。

最後に、明治12年以前につくられた昭憲皇太后の御歌(みうた)より。

【夜ひかる 玉も何せむ みをみがく 書(ふみ)こそ人の たからなりけれ】

(意味)夜光る宝石が大変貴重だといっても、何ほどの意味がありましょう。
それより自分自身の心をみがく書物こそ、人間にとっての本当の宝といえましょう。