一年生の初期。4+3=はすぐできても、7-3になると途端に多くの子どもはハングアップする。
そのことは小学校教師でもあまり知られてないし、重視されてない。
実は算数の力不足はそこから始まることは多い。
「応用が苦手なので、応用問題を練習しましょう。」よく言ってくれるよ(>_<)
と思う。— 陰山英男 (@Kageyama_hideo) February 13, 2021
残念ですが、確かにそうです。
基礎を積み上げる指導は、ある段階まで行けば子どもは爆発的に伸びますが、そこまでは地道な努力が必要で、指導する側が切れてしまうからです。 https://t.co/cghZOiMmq4— 陰山英男 (@Kageyama_hideo) February 13, 2021
「うちの子には基礎が足りないんです」と口では言うけれども、あまりにも基礎的な勉強が続くと保護者の方が我慢できず「いつまで基礎ばかり続ける気か」という心境になっていく。
陰山先生の言われる「切れてしまう」というのは、そういうこと。
切れてしまうというのは、基礎の積み重ねがお寺の修行のような、廊下を延々と雑巾がけさせられているような、出口の見えない暗闇に放置されたようなイメージを持ってしまうからだと思う。
で、これまた皮肉な話で、上手くいっていないケースほど、保護者の中に「基礎に対する認識が甘い」ケースが見られるのも事実だ。「応用が苦手なので、応用問題をしっかり教えてください」と言う保護者も同様である。
基礎力というのは、優先順位の高い確実に解けるべき問題がいつどのような場面で出題されてもスピーディかつ正確に解ける力という意味だ。
したがって、この基礎力が不足している間は基礎を徹底的に反復させなければならない。でなければテストで大問1すら得点出来ないことになってしまう。ところが、この基礎工事をしっかり構築しておくと、ある時ポンと成績が「ハネる」時が出現する。
それまで学校の進度から大分遅れて、復習ばかりを繰り返していた者が、突然学校の進度を追い越し、先取りが可能な状況に進化するのだ。
問題は、子供自身よりも見守る大人が果たしてそこまで我慢できるだろうか、という点である。当然、残り時間や費用対効果の問題もある。芽が出ない、ハネない可能性だってある。生徒個々の条件は異なるから、全ての生徒にこの話が当てはまるものではないが、「えっ、この生徒でハネる瞬間が訪れるとは!」と驚かされることがあるのは事実だ。