教材をしぼって反復練習

2020年度から小学生の教科書が全面改訂になり、2021年度からは中学生の教科書が全面改訂される。それに伴い、中学生の塾用教材・市販教材も今春、一気にリニューアルされていく。

という訳で、教材会社による新年度教材の売り込みも活発化しているわけだが、例えばQRコードから英単語の発音や理科の実験動画が再生されるようにデジタルツールを織り交ぜた教材と、従来型のアナログオンリーの教材。その利便性の差もますます広がっていく。開発力の強い大手出版社の一人勝ち状態のように見える。

まあ、究極のことを言ってしまうと、教材は何でも良いのだ。日本社会は高度に成熟してしまっているので、教材もそう大きな優劣があるわけではない。大切なのは一つの教材を繰り返し反復して習得することであって、学校や塾から新しい教材を次々に買わされたからといって勉強が出来るようになる訳ではない。

例えば社会人になって資格を取ろうと思い参考書をたくさん買い込んでも、最終的に「この一冊で学ぶぞ」という背水の陣を敷かなければ、結局力はつかない。