GTECの出題

先週、GTEC(ベネッセ主催による英語4技能検定)の説明会を聞いていたのだが

「弊社ではShe( ). A→get、B→getting、C→gets、D→is get。正解はC、こんな従来型の文法問題は出題しません」

「She( ). A→writes、B→takes、C→gets、D→has。文章を読んで、読解した内容に合致する選択肢を選ぶ問題を出します」と。

確かに、文法丸覚えで文章全体を読まずに三単現の知識だけで「She gets.」と答えられてしまう。そんな頭を使わない問題は意味が無いからGTECからは排除するという、これはGTECに限らず現在の大学入試改革、ひいては高校入試改革、中学入試改革、さらに教科書改革の本質の部分である。

ここまでは異論無しとして、
勉強が苦手な生徒は「区別する」ことが苦手である。

万事頭が混沌としているから、新しく学習単元に入っても混沌材料が増えるだけで「分からない」まま年齢だけを重ねてしまう。

そこで、やはり大切なのは演習だ。演習とはただやたらと沢山問題を解くのではなく、出来ない問題を出来るまで繰り返し練習することでもある。陰山英男先生の仰るところの「徹底反復」である。

その意味において、学力テスト上位3分の1は知的理解を重視した探究型の授業や入試でよいが、その他の生徒においては従来型教材の反復で「型」を身につける、つまり「区別する力」を身につけさせる方が肝要なように私は思う。