数英は<型づくり=基礎学習>が必須

2020年度・第5回(10月11日実施)の五ツ木模試。『全体のまとめ』という成績資料から分析してみよう。
10ページに掲載されている「教科別成績分布グラフ」を見ると、得点の最頻値(最も人数が多い得点)は

<国語>42点と52点

<数学>32点
<英語>22点

<理科>40点
<社会>37点

<3教科平均>35点
<5教科平均>42点

とある。
転載禁止なのでグラフが載せられないのが残念だが、これを見て気づくことは何だろうか。

カズレーザーがYouTubeで「現代文は勉強のしようが無いんだよね~」と語っているが

<国語>は先天的な得意と不得意に分かれる。グラフの形から「ふたこぶラクダ」と言われるが、出来る層と出来ない層の2極化を起こすのが国語の特徴。ふたつの最頻値42点と52点はそれを象徴している。

<理科>と<社会>は、「飽和水蒸気量」だけ、「安土桃山時代」だけ、のように苦手な単元にしぼって強化すれば成績を改善できる。また、実験や旅行で比較的身近に感じられる教科でもある。得点のグラフは左右の均衡のとれた綺麗な山を描いている。数英の最頻値32点・22点に対して、理社の最頻値が40点・37点で高いのは、数英よりも理社の方が得点しやすいことを示している。

それに対して、

<数学>と<英語>は壁にへばり付いたスライムが今にも床に垂れ落ちそうになっているグラフ。下に行くほど人数が増え、最頻値32点・22点であり、理社に比べてやたらと得点しづらい。

<3教科平均>35点と<5教科平均>42点を見ても、いかに数英が足を引っ張っているかが理解できるだろう。

当塾では入塾面談の際に「<数学>と<英語>はピラミッド型に基礎を積み上げないと点数が取れない教科」と説明しているが、まさに<数学><英語>こそ「型」の習得の有無に左右される教科ということだ。

何度も言うが、学校の準拠教材の進度に気を取られて、基礎的な「型」の習得をおろそかにしていると「やった気」「分かった気」になるだけで何の意味もない、全く力がつかないことになる。

既に今年から、小学校は新しい教科書に移行しているが、来年の中学教科書改訂で混乱が中学校にも広がるだろうというのはそういう意味で、進度にただ流されるか、それともポイントをおさえた指導で生徒に実力を蓄えられるか、指導者の力量による「教育格差」が見事に広がる状況が見えてくることだろう。

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