学力とは物事を区別する力

先週の続き。
俗にいう「賢い人」というのは、物事に区別をつけることが得意な人を指す。

これは以前にも書いた例ではあるが、中学の英文法を使いこなせている生徒は、「She(主語) plays(動詞・三単現) the(冠詞) guitar(目的語)」と、一つひとつの単語の役割を区別して認識できている。

それに対して英文法が苦手だという生徒は、
「Sheplaystheguitar.」のように、英文を書かせたときに単語の区切りが読み取りづらい状態で書くことが多い。
つまり、意味のある単語の繋がりではなく、本人にとってはアルファベットの羅列でしかなく、頭の中が混沌とした状態で英文法の出題に接していることが分かる。

例えば「be動詞=存在を示す」「一般動詞=動きを示す」のような区別がストンと腹に落ちていれば、ここはbe動詞、そこは一般動詞と適切に文法を使いこなしていくことが出来る。

このように見ていくと「学力とは物事を区別する力」だと言えるのではないか。