なぜ?を大切にする

この数年の神尾塾の変化といえば、授業の中でこちらが生徒に「なぜ?」と問いかける場面が圧倒的に増えたという点だろう。

生徒が何かを答えれば、または答案用紙を持ってくれば、そこでいちいち「なぜそうなるの?」とこちらが生徒に問いかける。そこで生徒がその理屈を答えられるかどうかによって、生徒自身が解答丸暗記でなく、原理・理論まで含めて理解しているかどうかを明確にさせることが出来る。

理屈も含めて理解していれば先に進めるし、表向きに答えを覚えただけであれば先には進ませない。このように「なぜ?」の問いかけを随所に提起することで、生徒自身の理解を深めさせることが可能になる。

もう一つは、間違った問題があれば、○×や正答を書いておしまいではなく、なぜ最初の答えがいけなかったのか、ということの注意点を青ペンで答案の脇にほぼ必ず書かせるようにしている。そこで生徒が何を書くのか、によって生徒の理解度をこちらが量ることが出来る。「Is she playing tennis now?」を「Do she playing tennis
now?」と書いた生徒がいて、「Do」ではない「Is」だとなった時に、「Doでは駄目だから」と書き込んだとしたら、その生徒は原理を理解していないことになるから、そこで指導の手を入れる。例えばそこで「進行形はbe動詞+ingで一般動詞は用いない」と書く生徒であれば、よし、と次に進める。

このように口頭での「なぜ?」問答と、紙上での注意事項の書き込み。この実践はまさにアクティブ・ラーニングそのものだろう。