負けパターンに自ら持ち込む

生徒が持ってくるテストの答案を見ていると、上手くいっていない生徒の場合は「解けるべき問題を外し」「解けなくてもよい問題に時間を掛けている」ことが多い。

「糞味噌一緒」という言葉があるが、「糞」と「味噌」は明らかに異なるものであって、何かにつけ上手くいっていない人というのは、この「糞」と「味噌」の区別が出来ていなかったりする。「優先順位の問題」ともいう。

「解けるべき問題を外し」の生徒を掘り下げて見ていくと、

例えば当塾でいえば

◎ノートに問題のページ、問題番号を書かない
◎図やグラフ、途中式を書かず暗算に持ち込む
◎ノートを書く時に一行あけない(行が詰まってノートが読みにくい)
◎答えの部分に下線を引かない(どれが答えなのか識別できない)
◎7mm方眼ノートのマス目を無視して字が細かくなる(aと9、bと6の取り違いなど)

これらは「自分は分かっているから」ということで【徐々に手を抜き始める】パターンである。

そういう生徒ほど、国立大や早慶を出ている優秀な先生の「この程度の計算や式は省略して大丈夫」という言葉がよく耳に入り、鵜呑みにして、自分にとって都合のよいように「書かなくていいんだ」と自分を納得させる。

こうして糞味噌の何が何だか分からない泥沼の状況を加速させて、悪循環に自らをはめこんでいく。ますます「負けパターン」に陥っていくのである。