塾用教材と市販教材

教材は主に3種類あって

◎学校専用教材
◎塾用教材
◎市販教材

に大別される。

「学校専用教材」は教科書会社またはその関連会社が発行し、文字通り学校しか発注できないので、学習塾でも入手は難しい。
「塾用教材」も文字通り学習塾しか発注できないが、メルカリやヤフオクで新品または中古品が流通していることはある。教育開発出版や育伸社といった専門の業者が多数ある。
「市販教材」は裏面にISBN(国際標準図書番号)が割り振られ、バーコードも印字されている。一般書店のレジでピッと読み込まれるアレだ。

学校専用教材は公立の学校で使用することが多く、私立の学校では塾用教材を用いることが多い。夏休みの宿題で「〇〇中学校」と私立の校名が印字されたオリジナル教材っぽいものを生徒が持参することがあるが、中身は育伸社の塾向け教材だったりする。

さて、市販教材を分類すると2種類あって

◎学校の先生向け教材
◎生徒向け教材

に分かれる。

学校の先生向け教材は東梅田に「清風堂書店」という、主に小学校の先生向けの専門書店がある。http://www.seifudo.co.jp/umeda/

私が使用するのは以上の中から

◎塾用教材
◎学校の先生向け教材

の2種類となる。

興味深いこととして、
塾用教材は著作権に厳格で、複写するのであれば本体を買って下さい、というスタンス。学校の先生向け教材は、コピー可のスタンスが多い。塾用教材はいわゆる営利主義で、学校の先生向け教材は営利よりも「子どものため」を重視している姿勢が特徴的。

どちらが正しい、という話ではない。

塾用教材は営利主義だが、最新のトレンドの反映が迅速で、次々に改訂版を出してくる。その年度ごとの最新情報に追いつくためには塾用教材が必須だ。一方、学校の先生向け教材は愛にあふれているのだがトレンドの反映という意味では動きが鈍く、骨太の力を養うことは出来るが旧態依然な面を感じられなくもない。

あくまで、どちらが正しいという話ではないのだが、この違いは興味深い。塾運営側としては、やはり両者をハイブリッドして使っていくことが好ましいと考えている。

ひとつリクエストを言うなら、塾用教材も1冊1万円でもいいから複写可の教材を作って欲しい。その方がオンデマンド教材よりも柔軟に、より個々の生徒に則した教材提供ができるはずだ。

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