市立水都国際中学校・高等学校(大阪市住之江区)

大阪メトロの住之江公園駅またはコスモスクエア駅で南港ポートタウン線(ニュートラム)に乗り換え、ポートタウン西または東で下車して徒歩10分。

国家戦略特区制度を活用した全国初の公設民営による中高一貫教育校で、2019年に開校。設置者は大阪市、管理・運営は学校法人大阪YMCAということで、現在中1,2、高1,2の各学年80名×4学年で320名が在籍している。(高校は文系30名、理系30名、IBコース20名)

2020年の入試では中学校が募集80名に対して395名が応募(倍率4.94倍)、高校が募集80名に対して102名応募(倍率1.28倍)。

教育の三本柱は「英語教育」「国際理解教育」「課題探求型授業」としており、教員の40%は英語ネイティブの外国人英語による英語・数学・理科の授業(イマージョン授業)も中学校で週14~15時間、高校で週16時間行われ、体育祭や文化祭でも英語が飛び交っている。

2020年2月には世界共通の大学入学資格となる「国際バカロレア(IB)」の認定校になり、教員や生徒による講義・対話型学習・グループワーク・プレゼンテーション・課題解決・探究型学習により、コミュニケーションスキル・自己管理スキル・リサーチスキル・社会性スキル・多角的思考力を養う課程を経て、高3の11月に外部試験により45点満点中24点以上でフルディプロマを認定。海外大学への道をひらくというものである。

校内にはWi-Fiが完備され、全校生徒がノートパソコンを入学までに購入。日ごろからオンラインの活用がされていたため、4,5月の休校中も特に支障なくオンライン授業を実施した。

高校の費用面は他の府立高校とほぼ同額だが、高1全員10日間の海外研修、国際バカロレアの認定試験費用等は別途必要になる。

120の国と地域に拠点をもち、約800名の外国人留学生、150名の外国人スタッフが在籍して、国内外で様々な国際交流プログラムを実施しているYMCAが、公立学校の公共性を担保しながら取り組む、新しいタイプの学校。これまで私学・インターナショナルスクールで高い学費を必要としたプログラムが公立学校水準の学費で受けられることが本校の最大の魅力であろう。