【アクセス】
天満橋から京阪電車の区間急行で12分、西三荘(にしさんそう)駅で下車する。南出口から西に向かって徒歩5分(400m)で正門に到着。
この日の説明会会場が剣道場で、土のグラウンド脇を歩きながら雨の中を泥まみれになってラグビーで激しくぶつかり合う高校生たちを目撃。まさに「青春まっ只中」の良い意味で高校くさい高校だ。
しかし、校舎に足を踏み入れると昔のブラウン管のパソコンや分厚いキーボードが展示してあったり「大阪電通大」の高校だったのだと、印象がガラリと変わる。
【コース編成】
◎高1
<普通科>
進学総合コース(120名)
健康スポーツコース(40名)
<工学科>
工学理数コース(40名)
工学連携コース(120名)
◎高2
<普通科>
アドバンスコース(難関私大、大阪電通大)
進学総合コース(大阪電通大、専門学校)
メディア情報コース(大阪電通大、主にゲーム&メディア学科)
健康スポーツコース(大阪電通大、主に健康スポーツ科学科・理学療法学科)
<工学科>
工学理数コース(国公立大、難関私大)
ロボット機械コース(大阪電通大、主に電子機械工学科・環境科学科など)
IoT情報通信コース(大阪電通大、主に電気電子工学科・通信工学科など)
医療電子コース(大阪電通大、主に医療科学科)
デジタルゲーム開発コース(大阪電通大、主にデジタルゲーム学科)
このように高校3年+大学4年の7年間高大連携を基盤に据えたコース設計。
【卒業後の進路(2022年春)】
◎大阪電通大47.6%
◎その他4年制大学28.7%
◎短期大学1.8%
◎専門学校12.8%
◎就職5.2%
◎進学予定0.9%
◎未定3.0%
約半数が大阪電通大(寝屋川キャンパス・四條畷キャンパス)に進学している。
【高大連携の詳細】
◎普通科理系→大阪電通大
◎普通科文系→追手門学院大
◎工学科→大阪電通大
大阪電通大高校から大阪電通大への内部進学は合格率99.3%で、希望者は基本的に内部進学できる。高大連携を通じて、生徒それぞれに自分の適性を見出させている。
【大阪電通大からの就職率】
全体で96.2%で、うち56.5%が近畿圏での就職。
企業から見た「採用を増やしたい大学ランキング」で大阪電通大は例年2~4位にあり、専門性を武器とした「就職に強い大学」を売りにしている。
大阪府下の中学・高校の技術家庭科の教員は、大阪電通大出身者が多いという。また、全国の臨床工学士(病院の手術室における機械操作)の100人に1人は大阪電通大出身とのことであり、やはり専門を身につけた上での大学卒は就職に強い。
【ドローンの操縦資格】
本校の工学科を卒業すると、第3級陸上特殊無線技士という資格が得られる。これはドローンを操縦する上での前提になる資格とのこと。
【歴史】
昭和16年(1941)に創立された東亜電気通信工学校と大阪高等通信工学院を本校の前身とする。戦後、大阪電気通信高等学校に改称し、大学はその後の昭和33年(1958)に設立された。
【まとめ】
全国的に専門学科を持つ高校が減少する中、本校のような存在は貴重である。やはり技術を持つ者はいつの時代も強みになるし、中学卒業の時点で自分の得意分野がはっきりしている者は中途半端に普通科の高校に行くよりも、こういった学校で技術をのばす方が断然得策である。
特に工学・情報・通信・医療の分野はこれからますます食いっぱぐれが無い。
さて、帰りはグラウンド側の西門から退出。西門から京阪守口市駅までは徒歩7分(580m)。そこから大阪メトロ谷町線の守口駅までは徒歩5分(370m)なので、本校西門から谷町線まで合わせて徒歩12分くらい。
ならば西三荘に戻った方が楽だったかも?とか。
(2022年9月1日訪問)
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