面倒見がよくても成長しない

いま巷では「自立学習」「授業をしない〇〇塾」といったキャッチコピーの塾・予備校が増えつつある。これはアクティブ・ラーニングとも関連していて、単に良い授業を与えたから生徒の成績が伸びるわけではない、生徒自身が手と頭を動かさなければ伸びる訳が無いんだよ、という考えに基づいている。

社会人になってからの仕事も同様で、研修体制が整い、上司が的確に細かく指示を与えてくれる現場なら社員が伸びるかというと、必ずしもそういうことではなく、上司が駄目な現場ほど部下が「自分がやらねば」という思いに満たされるのでその部下がどんどん仕事を覚えていったりする。

私も今学習塾の仕事を一通りこなせているのは、昔勤務していた学習塾で経営者がほとんど現場に来ずに別の仕事をしていたので、電話対応から教材選別から保護者応対、日ごろの授業まで現場スタッフで処理しなければならず、その時に「どうしよう!」と上手くいかなくていちいち奈落の底に突き落とされたのが、一つひとつの仕事を考え、覚えるきっかけになったもので、反面教師とも言うがその時の経験がなかったら、私は恐らく現在、学習塾経営をしていなかった。

もちろん、本人の反骨心とか向上心がないといけないので、会社が駄目だったら誰でも伸びるか、というわけでもないが、何でも至れり尽くせりで用意したら社員や生徒が伸びる訳ではない、ということは確実だろう。

この記事を書いた人