文章力講座

作文でも小論文でも、読みやすい文章を心掛けることが大切。
そこで、押さえておくべきポイントを確認しよう。

【1】5W1Hを明確に
Who(誰が)When(いつ)What(何を)Where(どこで)Why(なぜ)How(どうやって)

5W1Hがはっきりとした文章は具体的であり、明確にメッセージが伝わる。

【2】句読点でリズムを整える
読点(とうてん)=「、」は1呼吸の空白、句点(くてん)=「。」は2呼吸の空白。

伝統芸能の「講談」では張り扇(はりおうぎ)で釈台を叩きながら講談師が話を進めるが、読点=「、」で1叩き、句点=「。」で2叩き、というイメージを持っておくとよい。句読点の打ち方で文章のリズムが大きく変わる。

【3】文字を節約する
文字は浪費せず、内容を濃く、話題を広げるために文字を使いたいものだ。

例えば、「私がいつも学校へ向かう途中」(13字)ならば「私の登校中(5字)」と変えることで、8字も節約できる。節約した文字を集めれば、2文3文とさらに話題を展開させることができる。「時間の節約」「お金の節約」と同様に「文字の節約」も意識しよう。

【4】漢字と送り仮名のミスは致命傷
昔の本では「分る(分かる)」「行ない(行い)」といった表記が出てくるが、現代はあくまで現代の流儀で文章を書こう。

【5】「など」を多用しない
「など」は「ボカシ言葉」として話が薄まってしまうので、「など、って具体的に何のこと?」と問われて即答できなければ使わないこと。

以上の5項目で文章の質がグッと高まる。
次は、書いた文章を読み返して、不自然な点や明瞭でない点を修正していく「校正」。

校正のチェックポイント。

【6】時間を空けて5回読み返す
読み返す回数としては重要なもので8回。通常で5回。気楽な文書であれば3回。一度読んだら、一旦他の作業や食事を挟んだり、一晩置くのもよい。時間を空けて読み返すと、同じ文章に対しても異なる見方が出来るようになる。

また「真夜中のラブレター」現象、つまりハイテンションの時に書いた文章を翌朝見直すと、「こんな恥ずかしいことを書いてしまった!」と修正したくなる場面も出てくる。だから読み返しが大切。

【7】語調を整える
適切でない言い回しを修正し、語調を整えていく。

【8】同じ単語を多用しない
「~と思う。~と思う。~と思う。」のように、「思う」を繰り返して使ってしまうことがある。同じ単語が続くのは、あえて韻を踏んでリズミカルに文を仕上げる意図があれば別だが、一般的にはマンネリ化した印象を読み手に感じさせてしまうので、同じ単語は多用しない。

「~と思う。~と考える。~と感じる。」のように、ニュアンスの近い言葉に変換させる「逃がし言葉」の活用も一手。

【9】主語と述語の対応
行動の主体「誰が」「誰は」を示す主語。これと、述語が必ず対応すること。
長い文章を要約したら、例えば「私が、快適に過ごしてもらいたい」となっては駄目。

【10】助詞の抜け
作文の苦手な生徒がよくしてしまう、助詞の抜け。「自分にとっての楽しみ見つけること」・・・「を」が抜けているじゃないか!といった場面は作文講座でも意外と多く見られる。だからこそ、【6】の読み返しで反復確認をしないと間抜けな文章になってしまう。

もう大丈夫だろう、と思っていて読み返した時に「あ、またここも抜けていた」となることは珍しいことではない。