研数学館

郁文館を出て徒歩5分、東京メトロ南北線の東大前駅からひと駅、後楽園駅へ向かう。東京ドームシティを抜けて、水道橋駅へ。東洋高校を横目に、神保町方面へ。日大の経済学部は昔のままだが、その向かい側に法学部と経済学部の新校舎が続々と建ち、このあたりもお茶の水のように日大タウンと化してきた。

さて、目的はわが母校、研数学館

私は過去のどの他の時点にもタイムスリップしたいと思わないが、唯一戻る地点があるとしたら、高2~3の2年間を過ごした研数時代といえるだろう。その研数学館の本館・別館・A館が取り壊しになったという風の噂を聞いたので、たまらずに郁文館ついでに来てしまった。

更地がコインパーキングになっていた・・・。

財団法人研数学館は現存している。とりあえず法人だけでも…残っているのが嬉しい。

研数学館は明治30年(1897)の創立で、かつての三大予備校「講師の駿台(1918)、テキストの代ゼミ(1957)、机と椅子の河合塾(1933)」と比べて最も歴史が古い。(※三大予備校のキャッチコピーは諸説あり)

東京校は事務本部と教室のあった本館、自習室のあった別館、職員室と教室のあったA館、大教室のB館、そして水道橋駅付近に理科実験の出来る本郷校舎。他に津田沼校、ピーク時には春日部校もあった。
※Wikipedia「研数学館」

2000年3月に研数学館は予備校事業を撤退し、その後は財団法人のまま学校の先生向けの算数セミナーを不定期に開催しているようだ。

他のことに思い入れは少ないが、研数学館のことになると思い入れが深い自分としては、津田沼の河合塾の話になると、「あれはもともと研数学館の津田沼校だったんだよ」と一言必ず差し込んでしまう。昔話の好きな年寄りそのものである。

在りし日の東京校の写真はこちらに詳しい。(コメント欄も興味深い)
http://pickumasan2.jugem.jp/?eid=205

本館とA館は今ではコインパーキング。別館の跡地はファミマになっている。
裏手のB館は健在で、もともと建物も新しかったせいか、面影も私の通学時そのままである。

夏期講習のときに、A館の通路で販売していた弁当をB館の2階で食べてたんだよね・・・とかしみじみ思い出しながら、教室で保存している当時の教材がこれ。

当時この「KENSU」のロゴがとてもカッコよく、まぶしく見えていたのは間違いない。(それは今でも同じ)

「研数学館とK先生」

この写真はおとといの板書だが、数学の解答部分における「・・・(答)」の表記。これはまさに当時の研数学館の数学科の統一表記である。現在神尾塾で連絡ファイルに記しているCT(check test)の表記は研数学館で実施していた「習得度Perfect Check」の名残でもある。

私がこの仕事を続ける限り、研数学館の、木佐貫先生の背中を追い続けていることだけは、間違いないだろう。

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