4/28(土)のYahoo!記事より
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180428-00010000-clc_teleg-int
—
人は見られていることがわかると、社会意識および報酬に関係する脳の部位が、運動技能をつかさどる別の部位を活性化させる。これに伴い、スキルを要するタスクでのパフォーマンスが向上するのだという。
研究チームは、参加者20人を対象に任天堂Wiiまたは米マイクロソフトXboxのキネクト(Kinect)でゲームをしてもらった。参加者らは、そばで2人が見ている状態と誰も見ていない状態の異なる環境でゲームをプレーした。このときの脳の動きを機能的磁気共鳴画像法(fMRI)で調べた。
ゲームのパフォーマンスは、人が見ている状況では平均5%、最大で20%向上した。参加者のうちパフォーマンスが向上しなかったのは2人だけだった。だが、見ている人の数が大幅に増え、プレッシャーが高まった状態では逆の結果となり得る。
—
例えば長時間私が生徒の真正面でジッと生徒の勉強の様子を見つめていることは、生徒のパフォーマンスにとって逆効果。それに対して、自習スペースのように遠くから何となく人々の視線が降りかかる場所ではパフォーマンスが高まる。
という風に読み替えると、自習スペースのような自宅外の勉強スペースを活用した方が良いという結論になる。
私自身、自宅で仕事をする時と教室で仕事をする時では、教室の方がパフォーマンスがはかどることが多い。何となく緊張感があるし、人は「ええかっこしい(外で格好をつけたがる)」だから形から集中に入ることができるのだろう。
個人差もあるが、小中高校生が自宅の自室で勉強をする、ということはあまり効果が上がらないことが多い。ドアを閉めれば外界と遮断され、他のことに気が散ってしまえば大して勉強は進まないし、その精度も下がるものだ。私自身、勉強部屋でよく本棚の整理をしていたのを思い出す。塾や予備校の自習室に通うようになってから、まともに勉強するようになった記憶がある。