今日しよう、今日がんばろう、今日成し遂げよう、
と今日達成させることを願って毎日努力してきた木が「ひのき(日の木)」。
明日しよう、明日からがんばろう、明日でいいじゃないか、
と明日に持ち越すことを続けてきた木が「あすなろ(明日、成ろう)」。
ひのきが高級木になった由来はここにあるのだよ。
これは確か鎌倉の円覚寺で座禅をした時に和尚さんから聞いた説法である。
植物学的な真偽はともかくとして、話の筋は理にかなっていると思う。
「部活を引退したら勉強をがんばる」「次の期末テストからがんばる」
そういう「あすなろ」な生徒で本当に頑張った者を見たためしがない。
結果を出せる生徒は、無条件にその場で頑張る。手を抜かず力を入れることが出来る。
社会人になってからも、仕事のできる人というのは、そういう「ひのき」な気概に満ちている。