勉強から学ぶことは極めて実用的

先週は「仕組みをつくった者が勝つ」という話を書いたが、これは何もみんなでプログラマーになろう、という意味ではなくて、自分たちがユーザーとしてその作られた仕組みを使いこなせるかどうか、という点も今後死活問題になり得るということなのだ。

ホームページひとつ見ても、Wordpressを使えるかどうかで私のような自営業者にとっては数十万円の広告宣伝費の出費か削減かが決まる。約20年前からHTMLを扱ってきた私にとってはその延長線上で現在の

のようなサイト製作が可能になっているが、そういう素養がなければ業者に外注してかなりの金額が飛んでいってしまう。

先週の塾通信に書いた美容業界であれば、ホットペッパーと連携しているサロンボードというクラウドシステムを使いこなせなければ集客や店舗運営さえも容易でなくなっている。単に雇用されて給与をもらうだけの立場ならばそこまでの心配は不要かもしれないが、ある程度一つの仕事で身を立てていこうと思った時に、世の中で普及しているシステムを使いこなす能力が自分にあるのかどうか、ということは冒頭の通り死活問題なのである。

だから、といってまた短絡的に塾の話に結びつけるのも何だが、分からないことをすぐさま調べる根気とか、一つの課題を最後まできちんと終わらせる責任感とか、学生時代に勉強という行為から培われる素養が、社会人になってから自分の身を立てる時にそのまま直結して生きてくるということを、この頃強く実感しているのだよね。